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海外生活で直面する、言葉と文化の壁🇹🇷

私が過去に住んだ国・・・
イギリス、イタリア、パラオ、ドイツ、
そして現在のトルコはイスタンブールと、現住の地「カッパドキア」



各地で、マイナーな日本語は通じるはずもなく、
 ※パラオは結構通じるからびっくり。


生活の拠点と決めた時点で、現地の言葉を勉強します。

でも、自分の言いたいことが伝われば良し!・・・くらいのレベル。

 


12歳から勉強を始めた英語でさえ、今だにネイティブレベルには到達していないわけで、そこまで目指さなくても、
まぁ生きて行けてしまうんですよ。意外と。

ですから、トルコ語もしっかり学校に行って勉強したわけでもなく、
適当に自分で学び、あとは回りに聞きながら覚えた程度。


ですから、私のトルコ語は完璧には程遠いです😂



でもね・・・!

トルコ語が完璧でないほうが、
めんどくさい会話や、忙しい時など、
「トルコ語わかりませんー!」
で回避できるので、楽。



困るのは、時々遭遇する、
詳細な内容をトルコ語で説明しなくてはならない状況。


そんなことになった時は、あわてて単語を調べて対応します(汗)


でも、こういった状況では、
言語だけでは解決できないことも多いです。


理解が必要なものは「文化」です。


文化というと、高尚すぎるかもしれませんが、
もっと、土着の感覚のこと。

トルコはイスラム教、

これが、トルコ人の根っこにあって、
日本人の私の常識とは、かけ離れた感覚を持っているわけです。


これは、生まれ育った土地で変わるものだから、
どこに行っても遭遇する困難。しょうがないと割り切ります。

 

 

グラデーションの美しさ

 

何を美しいとするかも、土地ごと異なります。
例えば、「美人」の枠に入るラインもかなーり、国ごと異なる。

今回「風の花」のグラデーションタイプを作るにあたり、
壁に直面しました。

 

初回で作成したホワイトの花だけではなく、
私はグラデーションにしたかった。
垂れるデザインの花が、上下で少しづつ色を変える・・・美しい!


これがねー、最初は理解してもらえなかったんですよ。

日本でも普通に通じる「グラデーション」

トルコ語に変換するとそのまま、スペルが多少違えど
発音はグラデーション。
でも、理解してもらえなかった!


単語とては存在しても、使われていない=必要のない言葉なんでしょうね。

 

日本語は色彩表現が豊富

 

「グラデーション」を理解してもらうために、
最後の手段は「手描きの絵」

色を付けて、ようやく理解してもらい完成しました!


・・・・とっても疲れた感・・・。

グラデーションって・・・
朝焼けや夕焼けの色の変わる様子や、
海の浅瀬から遠い海への色の違い、
季節の木々の色の変わり方、
自然の中にもこんなに、色のグラデーション変化って存在するのに!

他にも、
例えば「くすんだ色」
この表現がトルコ語にはない!!!!

えー!?

くすんだ色も、暗めの色も、濃い色も、全て一緒。
「コユ レンギと言うらしい。

くすんだ色と、濃い色って・・・・私には大きな違いなんだけど。
表現方法が存在しない。
・・・つまり、表現する必要がないから、表現する単語が無いってことなわけで。

日本人の色に関しての感覚の高さを認識します。
食べ物も同様。


「美味しい」と言うだけでなく、微妙なおいしさの表現方法が日本語にはいっぱいある。
私たちの国の文化は奥が深いのだと思います。

 

 

 

日本語は色彩表現が豊富

 

オヤ色は単色で作られています。

もちろん、グラデーションカラーの糸も作られていますけど、
使い勝手が難しくて、AYTURKで使う糸は単色のみ。

単色の糸を組み合わせて、グラデーションを表現しています。

 

1つの花の束に複数色を組みあせて、表情を出しました。
ホワイトの単色で作った「風の花」も気品高くて好きだけど、
グラデーションも、上品なフェミニンさが加わった感じです。

 

 

 

名付けると愛着が深まります😉

「どの作品もネーミングが、絶妙です!」

 

嬉しいメッセージを頂きました。

でも、正直に話すと・・・私の思いつきの名前をつけてます。

 

 

作品を見て、その印象から浮かんだ名前。

できるだけシンプルで、短めの名前を選びます。

中には定着せずに改名したものもありますね〜

 

 

お気に入りの名前はね・・・

 

「マリー」はシンプルだけど、可愛さもあるなぁと思ってます。

 

「クローチェ」はあえて英語の「クロス」ではなく、イタリア語の響きが好きで、選んだ名前ですし、

 

「グレース」は名前からだけでも、気品を感じるところが好きです。

 

「風の花」は、デザインのイメージが浮かんだ時点で決めてました。

 

「ドロップ」の名前前もすきだなぁ〜。

缶入りドロップから名付けました。思いついた時、火垂るの墓が頭の中でリピートしてましたよ。

 

 

それぞれの作品に名前をつけてあげると、より愛着が湧きます。

名前を聞けば、作品作りの過程や、ご注文くださった皆さんとのやり取りが浮かんできます。

 

アイテムの名前は、もうAYTURKの歴史になりました。

 

 

ひし形だから・・・「ロンブス」

 

「ロンブス」はかなり悩んだ名前です。

 

最初はお花系の名前を考えたのですけどね、

なんだかしっくりこず・・・

 

モデルの形・ひし形って

英語ではダイヤモンドと呼ぶことが多いですけど、

 

しっかり調べてみたら

 

数学用語では平行四辺形を

「RHOMBUS・ロンブス」と呼ぶとの記事を発見!

 

これだ!と思ったわけです。

 響きが、デザインのもつ都会的な印象にピッタリと感じた・・・

 

それだけです。

 

でも、「ロンブス」と名付けて以来、

もう他の名前は考えられません!

 

シンプルで呼びやすい名前、覚えやすい名前、

そしてクール・・・だと思ってます。

 

 

 

オヤは軽い!重くても20gくらいです😌

ご注文の際にいただくメッセージ、



「肩のこらないアクセサリーを探してました」

 

金属のアクセサリーはどうしたって重さがでてしまいます。

慣れれば・・・?

それでも肩こりさんには、長時間つけてると辛いものです。

 

ピアスやブレスレットも重さを感じるけれど、

特にネックレスは軽いほうが断然楽ですね〜

 

 

ビーズたっぷり使いの「タロット」でも20gでした。

 

オヤのアクセサリーは、糸とビーズで作ります。

ピアスのフックや、ブレスレットやネックレスの留め口に、

金属を使っているモデルもあるけれど、重さの大部分がビーズです。

ビーズたっぷり使いのモデルは、重さがプラスされます。

 

 

改めて、重さを図ってみたところ、ほとんどが10g以下!

しっかり編んで、ビーズたっぷり使いの上に、

プラスチックを編み込んでいる

「タロット」のラリエットでも重さは20gでした😁

 

 

木の実のモチーフ「ベリー」シリーズでは、

大きめプラスチックビーズを包むように、

ガラスビーズを巻き付けたモチーフで作ります。


そのモチーフを、たっぷり飾った「ベリー」の

ラリエットでも25gでした。

 

 

アクセサリーはデザインも大切だけど、使っていて心地よい!

一番大切なポイントです。

 

 

クレームをいただくこともあります💦

以前にクレームいただきましてね、
生地色が名称と異なる!」と。

 

ベース生地に使っていたのは黄みがかったホワイト。
当時の名前は「ミルクホワイト」でした。

 

今覚えば・・・確かにミルクの色って真っ白ですよね。
ミルクと聞いて私が思い浮かべたのは、優しいホワイト。
そんなことから「ミルクホワイト」と私の単なる感覚で名付けてました。

 

このご指摘をいただき、
インスタ(@ayturk001)で皆さんに質問させていただき、
ご意見を伺ったら一番多かったのが「ミルキーホワイト」でした。

 

以来、生地色の名称を「ミルキーホワイト」と変更してます。

 

ミルキー・・・甘い甘い、不二家さんのミルキーの色です🍬
ミルキーってほんのり黄みがかった色だし、
日本人なら誰でも知っているし、良いんじゃん?と思ってますが、

 

もっと最適な名称あったら、お教えください!

 

クレームは避けたいですけど、時には起こるものです。
でも、これはチャンスだと思うことにしてます!
事実、このご指摘がなかったら、改めて生地色の表現の大切さに気づきませんでしたしね。

 

 

ミルキーホワイトの「風車」

 

そんな「ミルキーホワイト」の生地で作ったパシュミナストール、
おそらく、これが最後の1点です。


なぜなら・・・もうこの生地の在庫がないのですね。
問屋さんにはリクエストしてますけど・・・入手は難しそうです。

 

でも、今年は薄手パシュミナ生地で良質ものを発見したので、新生地で作成しようと思ってます。

 

黄みのあるホワイトに、「風車」のモチーフは
ベージュからペールオレンジのグラデーションにして、
生地色同様に、温かみを大切にしました。

 

ミルキーはママの味♪
オヤはアンネ(トルコ語でお母さん)の温もり〜😌

 

 

ガソリンの色って・・・何??

オヤ糸は基本色番号で登録されていますが、

名前がついたものも少しあります。

 

番号よりも、名前のほうがメンバーにも覚えやすいので、結構使ってます。

 

エクル(生成り)

ヴィゾン(ミンク色)

プドラ(パウダーピンク)・・・とかね。

 

そんな名前付きの色の一つ・・・「ペトロール」

トルコ語のペトロール、意味はガソリン・石油。

 

ガソリンって無色なんじゃぁと思いますけど、

ヨーロッパなどでは「ペトロール」といえば、緑と青の中間のような色を指します。

 

なぜそう呼ぶのか調べてみたら、

石油やガソリン・灯油を区別するために液体に色をつけるのですけど、その付けれ等た色が青緑色だったそうです。

 

ちなみにトルコではガソリンは蛍光イエローで色付けされてますけど・・・😂

 

 

「ペトロール」と名付けられた糸

 

レイラックのオヤ糸は、濃い青緑。

深い湖を思わせるようなカラーです。

 

青緑とグレーの組み合わせ、好きでしてよく作りますね。

グレーが入るので秋冬アイテムで使う組み合わせ。

 

雫型のクリスタルと合わせた「ロンブス」大きめサイズのピアスは、ぱっと目を引くアイテムです。

 

良さげなクリスタルを見つけたら、新色を作ってきた「ロンブス」今ではバリエーションも増えましたねぇ。

 

エキゾチックなペトロール色の「ロンブス」・・・

ワンポイント・アクセントにこの色、ステキです♪

 

 

伝統のトルコオヤはカラフルなんだけど・・・🥴

オヤはオットマン時代に始まったトルコの伝統工芸です。

ハーレムの女性たちが、スルタンの目にとまるべく、

こぞって自分の被るスカーフをレースで飾るようになり、

それが市井の一般女性に広まったのが始まりです。

※この歴史も興味深いので、またの機会にお話しますね。

 

自分を飾るためもあるのだろうけど、伝統のオヤってカラフル!

原色のオンパレードなのが普通です。



カエルのような緑や、
トルコ国旗のような真っ赤、
ゴールドというよりイエロー?
・・・といった感じです。

 

私がオヤに出会ったのが12年前、

そしてオヤの作成を手掛けるようになり、

最初は私の先生でもあるメンバーの意見のもと、作成をしておりましたが、

私の好みには、ちょっとカラフル過ぎてね・・・💦

 

う〜ん、もう少し落ち着いた印象にしたい!

と思ったがデザインを手掛けるようになったきっかけです。

そして現在のAYTURK…

ちょっと大人モデルのカラーやデザインにたどり着きました。

 

 

 

 

カラフルが可愛いモデルの代表は・・・「ドロップ」

 

でも、カラフルで作ったほうが可愛いモデルもあります。

たとえば「ドロップ」

オーバル型のモチーフで作る、

ユニークさを大切したラリエット&ブレスレットです。

これは断然、カラフルが可愛い!

 

カラフルだけど、AYTURKらしく、

全体で見たら、大人な落ち着いた印象を目指して色選びしてます。

 

 

 

シックなモデルにはシックなカラーで。

 

一方、シックやエレガントなモデルは、

その印象に合わせて、落ち着いたカラーで作ってます。

 

ブレス&ネックレス「レース」のネイビーも、

最初はネイビーの糸に、マーブルブルーのビーズを使ってました。

 

この組み合わせバランスは良いのですよ、

「タロット」のネイビーはこの組み合わせ使ってます。

 

華やかさ・明るさが出る組み合わせです。

 

 

 

 

 

大人色・・・ネイビーの糸にスモーク色のビーズ

 

「レース」のネイビーは、もっと大人〜♪ な印象にしたくて、

スモーク色のビーズに変更しました。

 

特にネックレスにした時は、このほうが落ち着くし、コーデに合わせやすいと思います。

 

カラーの組み合わせは無限、

その中からモデルごとに色を変え、

ベストを目指して作品作りしてます。

 

まだまだ未熟ものですけど・・・👶

 

 

 

オヤが繋いでくれたご縁🇪🇸
AYTURKはありがたいことに、
世界各国からご注文をいただいております。
 
スペインのムルシアにあるお店から、
「ビジュー」シリーズのご注文を定期的に頂いてたのですけどね、
オーナーさんがご病気だと 連絡いただきました。
 
直接お会いしたことはないけれど、長年のお付き合い。
もう友人のように思っておりました。
 
ムルシアには過去に訪れたことがありまして、
美しいパラドールに宿泊したことがあります。
 
オレンジ畑が広がり、海にも近い場所だったとの記憶があります。
 
私よりもずっと年上だろうオーナーさん、 
スペイン気質の明るさにいつも元気を頂いておりました。
 
世界各地の手作り作品を、ムルシアのお店で販売されてたのですよ。
オーナーさんのご希望のカラーで作る、
オリジナルのカラフル「ビジュー」を作成させていただいてました。
 
元気に復活してほしいなぁ。
 
「いつか!会いに行くからね〜、会える日を楽しみにしてるからね!」
とメッセージを締めました。
 
 
 
スペインの会ったこともない友人。
AYTURKの「ビジュー」がつなげてくれたご縁です。
 
トルコの片田舎で活動しているAYTURKのですが、ご縁は広がっているのですよね。
 このお仕事の大切さ、オヤを通して広がったご縁に感謝です。
 
 

 

 
ストールの巻き方、お問い合わせいただきます😌

「掲載画像の巻き方を教えてください!」

お問い合わせいただきます。
せっかくならば、おしゃれな巻き方、学びたいですねからね♪

でも、あまり複雑すぎる巻き方よりも、
シンプルにサッと巻く感じが、大人にはステキだなぁと思う私です。

 

掲載している画像での、巻き方をご案内しますね。

 

 

 

 

 

短め巻き。

 

 

巻く時は正面で、短く巻いて下さい。
画像では1周半巻いてます。
どこをどう通してもあり!です。
それを・・・サイドに持ってゆくだけです。

 



ポイントは、上に来る裾を短めにすると、
モチーフが散らばるように見えてくれます。

 

 

 

 

 

 

ミラノ巻きです。

 

 

首に一回巻きます。左右の垂らす部分はどちらかを長めにします。
長い方で輪っかを作り、もう一方の垂らした部分を通します。
言葉で説明するのはちょっと難しい・・・・
※YOUTUBEで巻き方動画、いっぱい出てきます😌

 

 

巻き方に慣れるまで、ちょっと難しいですけど、
巻いた姿は、程よい長さでキレイです。

 

 

冬の木枯らし吹く頃にミラノ巻き、温かいですけど、
ちょっと外しにくいのですよね〜

 

 

巻き方のポイント!

 

 

クールに見せるならば、縦長に。
キュートに見せるならば、
横にボリュームを出すように巻くのが良いそうですよ。
エルメスのパリ店の、店員さんに教わりました😜

 

 

新作ストール「チェリー」

 

 

さくらんぼモチーフの大判ストール、
ベースのパシュミナ生地は薄めですから、
どんな巻き方でも巻きやすいです!

 

 

「パウダーピンク」はピンク系でまとめましたが、
そこはAYTURK・・・程よいくすみピンクを使ってます。
年齢問わずに、さくらんぼ好きさんに使って欲しいストールです🍒

 

 

薔薇の赤に苦労してました・・・🌹

カラーも豊富にあるオヤ糸。

 

それぞれのカラー・・・例えばホワイトだけでも20−30色くらいあると思う。

 

その中から最適と思える糸を選んで作るのですが、
糸巻についた状態の発色と、完成後の色味が異なることが多々あります。

 

特に赤!

 

デザイン事に最適なカラーを選んだつもりでも、完成するとこれじゃなかった・・・とかね。
レイラック社の赤は、茶を感じる赤でね。

 

それはそれで良い色なのだけど、私がイメージする薔薇の赤って、もっとローズよりの赤。

 

何度もこれじゃない!を繰り返してたどり着いたのが、アルトゥバシャック社の646番。

 

完成を見て、これこそ私の求めていた薔薇の赤だ!と思いました。

 

以来、薔薇のモチーフに赤を使う時はアルトゥバシャック社の646番を使ってます。

 

チャコールグレーのパシュミナに合わせた赤い薔薇も、
ネックレス「ローズ」の赤も・・・大人デザインのアイテムによく使ってます。

 

そして、タティングレースで作った2つの薔薇を組み合わせた「オープン・ローズ」にも。

 

646番で作った薔薇の赤・・・大人コーデに🌹